失業したらどんな生活になるのか、、、将来がとても不安です。
とりあえず、無駄にお金は使わずに貯金に回すようにしてるけど、これでいいのかどうか・・・
漠然とした経済的不安を解消するには、国の制度、特に生活保護の具体的な理解が必要です。
この記事では、東京での一人暮らしの生活保護の金額と平均的な生活費用との比較などを具体的に紹介し、経済的な不安が解消できるような内容をご提示します。
生活保護とは?
制度趣旨
生活保護制度の趣旨については以下の通りとなります。
生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。
厚生労働省:生活保護制度の「制度の趣旨」
さまざまな理由により生活に困窮している人々に対して、生活保護法により、憲法が定める健康で文化的な最低限度の生活を保障し、積極的にそれらの人々の自立した生活ができるよう援助する制度です。
東京都福祉局:「生活保護制度とはどのような制度ですか。」
制度概要
制度概要については厚生労働省の生活保護制度概要資料(以下画像)をご参照ください。
厚生労働省の「生活保護制度」に関するQ&Aも制度理解の参考になります。
給付内容
厚生労働省の「生活保護制度」に関するQ&Aの4(以下画像)に記載の8つの扶助に関する費用が給付されます。
生活保護の具体的な給付金額(東京都での一人暮らし)
それでは、東京都(1級地-1:23区等)で一人暮らしする場合を例に給付金額をご紹介します。
一般に生活保護の金額というと、生活扶助と住宅扶助の金額合計になりますが、それぞれ、約7万6千円、約5万4千円となり、合計約13万円になります。
計算の詳細については厚生労働省社会・援護局保護課「生活保護制度の概要等について」の資料9ページ(以下画像)に記載がありますので、ご興味がありましたらご参照ください。
一か月に必要な生活費用との比較(平均的な一人暮らし)
東京都(1級地-1:23区等)で一人暮らしする場合に、生活保護費用が生活扶助と住宅扶助のそれぞれが、約7万6千円、約5万4千円となり、合計約13万円ということが分かりました。
この金額で生活することをイメージするために、平均的な一人暮らしの費用と比較してみましょう。
三菱UFJ銀行が総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」(2022年)をもとに計算した内容が以下の表(以下画像)となります。
住宅扶助と住居費(家賃)はおおよそ同じですので問題ありませんが、住居費(家賃)及び保険医療費以外の費用の合計と生活扶助の差が約4.2万円ほどとなっており、この金額分は平均的な生活よりも節約が必要と考えられます。
約4.2万円の節約ですが、食費1.2万円、交通・通信費、娯楽費、その他(交際費など)をそれぞれ1万円ずつ節約することで実現は可能とは思います。
なお、生活保護受給者は保険医療費が医療扶助として給付(本人負担なし)されますので計算から除外してます。
節約しながら健康的な生活をするには?
生活保護受給で節約が必要なものの、一人暮らしが可能なことは分かりました。
しかし、節約することで健康への影響が不安ではないでしょうか。
食費や娯楽費を節約すれば心身の健康に影響しそうです。
このため、生活保護受給者でも可能な、節約しながら健康的な生活を行う方法について、私が実践している内容をご紹介いたします。
生活保護を受けていない方も日ごろから実践しておくことで、受けることになった時に健康を損なわない生活が可能です。
自炊(健康的な食事)
食事が健康に与える影響が大きいことはご認識されているかと思いますが、節約しながら健康的な食事を行うには自炊しかありません。
スーパーのタイムセールで安くなった商品を購入して冷凍保存したり、安く野菜が手に入る八百屋で購入するなどして安く食材を手に入れることが可能です。
ただし、美味しくバランスの良い食事が作れるように料理スキルの向上は必要となります。
散歩
運動も心身の健康に必須となります。
散歩であれば無料で行うことが可能です。
熟睡と早寝早起き
良質な睡眠もとても大切です。
生活リズムと整えて早寝早起きをして、心身の健康につなげましょう。
YouTube/読書
心の健康のためには娯楽は必要です。
お金をあまりかけることができない状況でしたら、YouTubeや読書がオススメです。
YouTubeは無料、読書は図書館利用で無料となりますので、お金をかけずに楽しめます。
まとめ
東京都(1級地-1:23区等)で一人暮らしする場合に、生活保護費用が生活扶助と住宅扶助のそれぞれが、約7万6千円、約5万4千円となり、合計約13万円ということが分かりました。
平均的な生活から食費1.2万円、交通・通信費、娯楽費、その他(交際費など)をそれぞれ1万円ずつ節約することで生活は可能です。
そして節約しながら健康的な生活を行うことも可能です。