資格を取りたいな~と思っているものの、何の資格を取得したらよいか分からなくて困ってます。
探し方がよく分かりません。
そもそも資格って必要なのかな??
この記事では、そんな悩みについて具体例とともに解決策を紹介するよ。
私は、これまで20個以上の資格に合格してきました。
その過程で、何の資格を取得すべきかについて調査を行ってきましたが、簡単にはこれだと思える情報に出会うことができませんでした。
通信講座やテキストの販売につなげたいという思惑が強いという印象の資格関連サイトも多かったです。
本記事を読んでいただくことで、何の資格を取得するのがいいのかの判断ができるように、資格の探し方と注意点を具体例とともにご説明します。
【結論】取得したい魅力的な資格の探し方・検討方法
結論をお伝えすると、「設定した目的と優先順位を踏まえて資格調査結果から取得すべき資格を導き出す」となります。
んーー
よく分かんないけど、早く具体的な資格の探し方教えてよ!
焦らないで!
具体的な探し方は一言二言では説明しきれないんだよ。
順を追って、この記事の内容をちゃんと理解することが近道だよ。
もういいわ。
他のサイトでは、おすすめ資格をすぐ教えてくれたり、性格診断の結果から推奨資格提示してくれたりするからそっちで探すわ。
それ、一番まずい探し方だよ!
自分が取得すべき魅力的な資格を探す際には、他人からの情報を鵜呑みにしちゃだめだよ。
時間を無駄にしてしまわないように、本記事で紹介する方法で探してね!
「設定した目的と優先順位を踏まえて資格調査結果から取得すべき資格を導き出す」の中の優先順位は以下です。
自分の人生にとっての有益度 > 興味 > 世の中 / 所属組織 / 特定組織の評価・需要 > 難易度
これはかなり重要です。
本記事で紹介する調査方法の一つでもありますが、これまで私は多くの人に資格に関してヒアリングしてきました。
その中で多くの人の資格取得判断の優先順位は不明確であり、他人や資格関連サイトでの無責任なおすすめをもとに判断していることが分かりました。
この優先順位の意味や具体的な資格の探し方・検討方法については以降でご説明いたします。
【徹底解説】取得したい魅力的な資格の探し方・検討方法
薄っぺらい他人の理由に惑わされず、自分の資格取得目的を明確にする
んーー
どうした?
何か資格を取りたいなーと漠然と思っているんですが、職場の先輩が「資格なんて意味ない!大切なのは仕事をする能力でしょ」って言うんですよ。
だから、やっぱり資格取得やめとこうかなって。
その人も君も資格取得の目的設定がちゃんとできてないね。
薄っぺらい目的設定だと、本当に意味なくなってしまうよ。
あなたはなぜ資格を取得しようとしていますか?
この問いに対しては、取得目的、勉強や取得した際の効果について、論理的な根拠を含めて、最低でもA4のレポート用紙1枚くらいの文章量で回答してほしいです。
取得理由を要約したときに、なんとなくとか、上司に言われたからなどとなるようならNGです。
実際にレポートを書かなくてもよいですが、書こうと思えば余裕で書けるくらいしっかりとした資格取得の理由が必要です。
そうしないとモチベーションが上がらず、辛い勉強となり、仮に取得しても結局たいして役に立たなかったという悲劇になってしまいます。
すると、二度と資格なんてとるか!っていう気持ちになってしまいます。
では、目的はどのように設定するかです。
資格取得の目的に限定せずに、そもそもなぜ勉強するのかを考えます。
そのためには、どのように生きていくか、つまり生き方の定義を明確にすることが必要です。
生き方の定義、つまり自分が願う人生に近づけることを目的に資格取得することになります。
生き方の定義はとても重要で、特に社会人が勉強を習慣化・継続するためにも必要となります。
こちらについては社会人でも勉強の習慣化・継続は可能!秘訣は生き方の定義と楽しむことという記事で具体的に解説していますので、一読をおすすめします。
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社会人でも勉強の習慣化・継続は可能!秘訣は生き方の定義と楽しむこと
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【重要】多数の資格から取得すべきものを絞り込む考え方
取得すべき資格を探していく、そして多数ある資格から絞り込む際の優先順位は以下となります。
自分の人生にとっての有益度 > 興味 > 世の中 / 所属組織 / 特定組織の評価・需要 > 難易度
これからこの優先順位について解説します。
自分の人生にとっての有益度
どんなに他人が評価してくれても自分の人生へのプラスの影響が弱いのであれば勉強しても時間の消費で終わる可能性があります。
難易度が高い資格で世間が評価してくれるものだったり、取得したら上司が評価してくれたりするものは、必ずしも勉強した内容が自分の人生をより良くしていくことに直結しないです。
自分の人生にとって有益なのであれば、勉強する価値が高いですし、そうでなければモチベーションも上がるはずがないのです。
興味
興味があるものは優先度を上げましょう。
「自分の人生にとっての有益度」とも関連します。
興味があるということは直感的に自分にとって有益かどうかを感じ取っています。
もしも、自分の仕事の質が上がるかもしれないものであっても興味がないのであれば、本当は今の仕事をやりたいわけではないのかもしれません。
そうであれば、現在の仕事がそもそも自分の人生にとって有益ではない可能性がありますので、何の資格を取得するかの前に今の仕事を変えることを検討したほうが良いです。
世の中 / 所属組織 / 特定組織の評価・需要
誰からも評価されないというのは辛いですよね。
せっかくなら評価されるものを探していき、自己満足で終わらないように気を付けたいです。
また、評価されることで仕事への良い影響が起きることもありますので自分の人生がより良くなっていくことにつながります。
そういう意味では自分の人生にとっての有益度にも関連します。
例えば、入札に参加するための条件で、特定の資格を〇〇人以上持っている人がプロジェクトにいることという制約がありえます。
この場合、入札するために社内で誰が資格を持っているのか調査されます。あなたがそのプロジェクトに参加したいと思っているときに、資格を持ってアピールできた方が参加できる可能性が高くなります。
つまり、自分がやりたい仕事をやることができる可能性が高まるという意味では、自分の人生にとっての有益度が高い資格ということになります。
また、複数の視点を持つということも重要です。
自分の所属する部署だけで評価されるのか、それとも世の中的に評価されているのかであったり、転職を考えているのであれば、転職先の特定の組織で評価されているのかということです。
これは最終的に自分がどのような目的で資格取得するかを踏まえて考えます。
何か二つの資格で迷い、第三者評価以外がすべて同じくらいとなったときは、より多くの人たちが価値があると考える方にすべきです。
難易度
難しい資格は価値があり、簡単なら価値が低いとよく誤解されてます。
世の中には多くの資格難易度ランキングがありますが、これは決して有益度ランキングではありません。
例えば日商簿記2級よりも1級の方が難しいです。
そして当然ながら1級取得の方が勉強時間も多く必要とされます。
経理のプロフェッショナルでないのであれば、本当に1級を取得する価値があるのかということを考えてほしいです。
取得しないよりは取得したほうが良いことは明らかですが、他の資格よりも優先して取得するのかという意味です。
1級で求められている内容が自分の仕事や自分の人生をよりよくすることに直結する内容でないのであれば、多くの社会人に必要とされている2級を取得し、その後は1級取得を目指さず、別の資格取得を目指した方がよいです。
二つ目の例としては、メンタルヘルス・マネジメントという資格です。
これは世の中の多数の資格の中で比較的簡単に取得できます。
この資格についての記事ではありませんので、詳細は割愛しますが、実は大半が過去問と同じ、もしくは過去問と類似した選択式の試験問題なのです(Ⅱ種とⅢ種)。
公式テキストもありますが、過去問題集に一通り目を通せば、合格点が取れてしまう人も多いです。
ではこの資格には価値がないでしょうか?
答えはNoです。
容易に資格取得できますが、この資格の本当の価値はその内容なのです。
例えば、自分や会社の同僚が心の病になった際にどこに相談しに行けばよいか、どんな国の支援が受けられるか、どのWebサイトに情報が載っているかなどについての知識が得られます。
これらの情報を把握しておくことで、自分や会社の同僚が心の病気になった際に適切な行動が取れる可能性が高まります。
この資格は難易度が低くても自分の人生にとっては有益と考えることができるのです。
具体的な資格の探し方・検討方法
では、ここからはいよいよ具体的な資格の探し方と取得すべき資格を決定する際の検討方法について解説していきます。
興味があることを書き出す
あなたは何に興味がありますか?
まずはざっくりとでよく、細かく書き出す必要ないのですが、興味があることのキーワードをメモ程度に書き出してみましょう。
例えば以下のように箇条書きで構いません。
- ビジネス
- 歴史
- 法律
- IT技術
- ゲーム
- アニメ
- スポーツ
- 観光
- 世界遺産
世の中調査①:Amazonや楽天市場の売上ランキング(本 > 資格・検定カテゴリ)
次に、先ほど書き出したキーワードに関して調査を行います。
ここではAmazonの売れ筋ランキング(資格・検定)や楽天市場のランキング(資格・検定)を活用します。
なぜ、Amazonや楽天市場の本の売上ランキングを使うのかと疑問に思っていないでしょうか?
世の中には資格の人気ランキングはたくさん存在します。
しかし、それらのランキングの根拠をあなたは正確に答えられますか?
そして信用できますか?
多くの人は難しいと思います。
なぜなら、それらのランキングは発表者の感覚による個人的見解だったり、特定の集団のアンケート結果だったりするからです。
アンケート結果は一見信用できそうなデータに思えますが、どのような集団(国籍、年齢、性別、職業など)にアンケートを取るのかでデータが変わってきますし、具体的に何名にデータを取ったのかなど前提条件が提示されていなかったりします。
そこで、人気ランキング調査にはECサイトの資格・検定関連本の売上ランキングを活用します。
資格・検定関連本が売れている資格は、そもそもその資格自体に人気があります。
Amazonの売れ筋ランキング(資格・検定)や楽天市場のランキング(資格・検定)の画面を開いたら、先ほど興味があると思ったカテゴリーのランキングを見てみてください。
例えば、法律に興味があるならAmazonでは「法律関連」をクリックしてみてください。
画面を見てみると有名で高難易度の司法試験や行政書士に関する本が出てきますね。
いやいや、わざわざ調べなくてもこれらの資格は有名だからそもそも知ってるよ、と思われた方、少し下にスクロールしてみてください。
ランキング23位と34位(本記事作成時点)に知的財産管理技能検定という検定の過去問と公式テキストがあることが分かります。
Amazonは上位100位まで表示される中、司法試験や行政書士という有名資格の関連本に混ざって割と上位にランクインしてます。
そして本の表紙をよく見てみると・・・
そうです、この検定は国家試験なのです。
法律関係の国家試験というと弁護士の司法試験をイメージする人も多いと思います。
また、「検定」と聞くと、受験料や登録料で稼いでいる団体の民間資格をイメージして敬遠する人もいるかもしれません。
しかし、ちゃんと見ていくと自分のイメージとは異なる情報が得られることがあります。
この検定が気になるなら知的財産管理技能検定の公式サイトを確認して詳細を確認します。
たいていの資格はWEBサイトに公式サイトがありますので、Google検索で見つけられると思います。
世の中調査②:Yahoo!知恵袋、教えて!Goo、Twitter、資格関連サイト
Amazonや楽天市場で調べた資格についてYahoo!知恵袋、教えて!Goo、Twitterなどに情報があれば確認して、実際にその資格の勉強をした人や資格取得した人のコメントを情報収集します。
コメントは感覚や根拠があいまいな個人的見解も多いので参考程度です。
資格関連サイトについては資格対策講座や対策本の販売につなげたい意図があったりしますので、情報を鵜呑みにしないように特に気を付けましょう!
例えば、過去問と全く同じまたは似た問題ばかりがでる選択式の試験で、過去問での練習を行えば独学合格が可能なのに、
「3級は独学も可能だけど2級は独学では難しいので講座を受けましょう」
という説明の流れで講座申し込みを誘導するようなサイトがあります。
このようなサイトの場合はサイト内に根拠があるかを確認し、根拠がない場合は特に警戒してください。
根拠がある場合は自分で別の情報元で調査した内容とを比較してみてください。
所属組織調査 / 特定組織調査 / 難易度調査
次に自分が所属する組織または転職先として検討しているなどの気になっている特定の組織の調査及び難易度調査を行います。
組織というと企業や学校などを思い浮かべるかもしれませんが、家庭や趣味の仲間の集まりなどもここでいう組織です。
インターネットでの所属組織 / 特定組織調査
資格の公式サイトには受験者に関するデータがあったりします。
このデータを使って企業別、学校別等の合格者情報に自分の調べたい組織があるかないかチェックします。
対象の組織に関する直接的なデータがないこともあるかもしれませんが、その場合はその他のデータ、例えば性別、年齢、職業などを確認します。
自分がなぜその資格を取得するのかという目的からズレていないかを考えるうえで、どのような人たちが受験しているかというデータは参考になります。
例えば、専門的な職業で長年経験を積んだ人がさらなるスキルアップを目指すことが目的であれば、平均年齢が低く、専門ではない人たちが受けているというデータは、目的に合わないことを示している可能性が高いです。
インターネット以外での所属組織 / 特定組織調査
所属組織であれば、所属している人たちでしかアクセスできないWebサイトや所属組織の敷地内にある物理的な情報掲示板などを確認します。
転職先として検討している組織なら、転職エージェントや勤務している知人などに確認します。
例えば以下のようなチェックになります。
- 受験料を負担をしてもらえるのか
- 必要なテキストを支給してもらえるか
- 関連する教育を受講させてくれるのか
- 就業時間中に勉強することは許可されているか
- 合格したら報奨金はでるのか
- 上記が認められる基準は何か
- 昇格/昇進の条件にどんな資格取得があるのか
- 資格取得者が、取得前にどのような仕事をしていたか、取得後はどのような仕事をしているか
- 組織内の資格取得者は誰か、ヒアリングできそうか
チェック内容については、なぜ自分が資格を取得するのか、どういう条件だったら勉強できそうかということを踏まえて考えてみてください。
難易度調査
これまでの公開データ、所属組織や特定組織での情報収集でどのくらいの難易度か、どのくらい勉強しないといけないかといった情報を得ることができているかもしれません。
その場合でもこれからご紹介する方法で調査してみてください。
資格難易度についてのランキングサイトはいろいろあると思いますが、例えばこちらのサイトで見てみます。
このサイトには多数の資格について全体及びジャンルごとにランキングを付けています。
定量的には「偏差値」、定性的には「超簡単」、「簡単」、「普通」、「難関」、「超難関」で難易度を評価しています。
難易度はこのサイト独自のものでそのまま鵜呑みにはできません。
このサイトの活用方法ですが、例えば、
検討している資格の偏差値が取得済みの資格二つ(もしくは他のサイトで勉強時間目安が出ていた資格二つ)の偏差値の間なら、それらの勉強時間をもとに、その間くらいの勉強時間がかかりそうだ、
などと考えたりできます。
このように、すでに自身が所有している情報をもとにこのランキングを参考にしながらどのくらい難しそうか、勉強時間はどのくらいかかりそうかの目安を算出します。
他人やいろいろなサイトでの情報の中に難易度もあると思います。
それらの情報単品では信頼するに値しないかもしれませんが、複数の情報を組み合わせて考えることで、より精度の高い情報にたどり着くことが可能です。
ヒアリング
企業、学校など所属組織で、自分が気になっている資格について実際に受験したことがある人に直接話を聞いてみましょう。
これまでの調査では分からなかったことが判明することがあります。
例えば社内サイトでは取得者を優遇するかのように記載があっても、実際にはそうではなかったなどです。
ちゃんとヒアリングしておくことで、頑張って資格取得した後に思ってたのと違ったということを避けれます。
自分がすでに調査した内容に矛盾や情報不足がないかをチェックし、必要に応じてこれまでの調査作業に戻ります。
【有益度確認】調査内容をまとめて自分なりの結論を出す
これまでにいろいろな調査方法を提示してきましたが、これらの調査は手段であり、最終的には自分の人生にとって有益かどうかという結論を出す必要があります。
興味のある分野の資格に関する様々な調査を行うことで、調べた資格がどのようなものなのかについては把握できるようになると思います。
何の資格が有益なのか判断するには自分がどのように生きていきたいかという生き方の定義をもとに考える必要があります。
どのように生き方を定義したらよいのかを考える際には社会人でも勉強の習慣化・継続は可能!秘訣は生き方の定義と楽しむことという記事が参考になりますので、一読をおすすめします。
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社会人でも勉強の習慣化・継続は可能!秘訣は生き方の定義と楽しむこと
まとめ:取得したい魅力的な資格の探し方・検討方法
本記事の内容を簡単にまとめたいと思います。
- 生き方の定義、つまり自分が願う人生に近づけることを目的に資格取得する
- 資格を探すときの優先順位は以下
自分の人生にとっての有益度 > 興味 > 世の中 / 所属組織 / 特定組織の評価・需要 > 難易度
- 設定した目的と優先順位を踏まえて資格調査結果から取得すべき資格を導き出す
- 資格取得すると自分の人生にとって有益なのかを考えることが重要
- 根拠があいまいな資格関連情報を鵜呑みにしない
- 資格取得者にヒアリングして情報を精査する
資格だけでなく、そもそもなぜ勉強するのかを考えるためには、どのように生きるかを考える必要があり、資格の勉強を習慣的に行っていくためにも考えておく必要があります。
こちらについては社会人でも勉強の習慣化・継続は可能!秘訣は生き方の定義と楽しむことという記事で具体的に解説していますので、一読をおすすめします。
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社会人でも勉強の習慣化・継続は可能!秘訣は生き方の定義と楽しむこと